フォレストサイドハウス(その13)
19 フォレストサイドハウス(その13)(434)
鶴岡次郎
2016/03/15 (火) 16:49
No.2825

「いよいよホテルに向かうのね・・・、
いよいよ食べるのね・・、
そうでなくては…・
う・・ん…、待ち遠しい…・」

「愛さん・・、そんなに興奮しないで…」

自分のことのように愛が喜んでいます。由美子がそんな愛を茶化しています。

「だって・・、このまま別れて、後日また・・では不自然でしょう…、
何事だって、勢いってものがあるから、
やるなら・・・、今でしょう・…、
彼にしても、最後まで行かないと完全復帰かどうかわからない・・、
千春さんにだって、見届ける責任があるよ…」

「おっしゃる通りです・…、
後になって、彼も言っていました・・・。
お店では、やりたい気持ちは強かったけれど、
失敗するのが怖くて、最後まで行けなかった・・・、
それで、大事をとって、ホテルに誘うことにしたそうです…」

「そうでしょう・・、当然のことよ・・・、
興奮したお二人の様子が目に見えるようだわ・・・
どこから見ても・・、私たちこれからやります…て、
そんな風に見えたでしょうね…・」

「そうでしょうか・・・」

「そうよ、絡まり合ってラブホテルに向かったのでしょう・・、
誰だって、今から始めるのだと思うよ…
うらやましいな・・、私はそんな味を忘れた・・・・」

愛は大はしゃぎです。千春が困惑の表情を浮かべ、由美子が笑っています。

「股間の棒が隠し切れなくて蟹股で歩いている男性・・・、
すっかり濡れて、足首あたりまで垂れ下がった来た液体を気にしながら、
それでも男性の腕にぶら下がって、
とろけるような表情を浮かべている千春さん・・
そんなお二人の様子が目に浮かぶ・・」

「やはり、愛さんはスケベーよ・・・
いやらしいことを言うわね・・・」

由美子が笑いながら言っています。

「そうよ、私・・、スケベーなの・・・、
だけど、臆病だから、皆さんのようには実行に移せない…、
ただ・・、楽しいお話を聞いて、妄想するだけなの…・」

「あら、あら…・」

「ここから先は特に事細かく説明してね・・・、
彼は奥さんが亡くなって以来、長い間、禁欲状態だったのでしょう…、
千春さんも、若い男とは久しぶりだから、
すごいことになった思う・・・、詳しく話が聞きたい…」

興奮した面持ちを隠さず愛が注文を付けています。

「はい・・、判りました・・
事細かに説明します・・、ふふ・・・・」