フォレストサイドハウスの住人達(その12)
53 フォレストサイドハウスの住人達(その12)(416)
鶴岡次郎
2016/02/10 (水) 14:18
No.2804

突然、三郎が行動を起こしました。

「ああ・・、ダメ・・・、
ソコは汚れている・・・、汚いよ・・・」

必死の声を上げていますが、男は止めません。股間に頭をうずめてその部分にかぶりついているので
す。女は必死で男の頭を離そうとしていますが、男の力は強く、逆にますます強くその部分を吸われ
ているのです。やがて、女の抵抗が弱まり、遂には男の頭を股間に強く押し付けるようになったので
す。

「三郎・・・、来て・・、来て・・」

男の体が女の腰を割り、いきりたった肉棒が陰唇に突きこまれました。

激しい性交が終わり、男と女はぐったりと裸体をソフアーに投げ出しています。

「その男・・・、転勤したとはいえ・・、
これから先・・、
仕事でこちらへ来る度、頻繁に店に顔を出すことになるな・・・」

「心配・・・?」

「ああ・・、心配だよ・・、
若いし、気立ても良さそうだし・・・、
何より本気で千春に惚れているのが怖い・・・。

今日のように遊びの段階なら、まあ・・、我慢できるが・・・、
千春が本気で惚れてしまわないか心配だよ・・、本当に・・」

真顔に戻って三郎が言っています。

「私も・・、自信がない・・・・
彼が毎回今日のように迫って来たら・・、
本気になるかもしれない・・、そんな私自身が怖い・・・」

笑みを忘れて千春がつぶやくように言っています。

「その時は・・、その時だよ・・・、
男に惚れるなとは言えない・・、
惚れ過ぎないことが大切なんだよ・・・、
捨てられないように、僕も頑張るから・・・、
千春も・・、出来る限り、自分を抑えてほしい…」

「ハイ・・、
佐王子さんからも、そのことを毎回言われています…。

浮気と本気の区別がちゃんとできないようでは、浮気をする資格がない・・、
浮気を許してくれる亭主が第一で、それ以外の男には適当に付き合えと・・、
佐王子さんはそう・・、私に教えてくれています。
まだまだ、修行が足りませんが、これからも実践を通して勉強します・・」

「よろしく頼むよ、ひ弱い亭主で申し訳ないが、これでもお前のことを愛していて、お前なしでは生
きてゆけないと思っているのだから・・・」

「三郎さん・・・、抱いて・・、
もう一度・・・、思い切り強く抱いて・・・」

二人は固く、固く抱き合っていました。ぼつぼつ4歳の長男がお昼寝から目覚める時間です。忙しい
母親に戻る時間が迫っています。