フォレストサイドハウスの住人達(その12)
46 フォレストサイドハウスの住人達(その12)(409)
鶴岡次郎
2016/01/18 (月) 15:07
No.2796

二人の女が話しこむ様子を観察している山口は少し安どしていました。窓の女に情事を見られたの
は間違いないのです。真昼間、いくら人通りの少ない場所とはいえ、公共の場である公園内に違法
駐車したトラックの中で絡み合っているのです。普通の主婦であれば騒ぎ立て、その場から逃げ出
し、警察に通報する可能性さえあるのです。そんなことになれば良くて厳重注意、最悪の場合は逮
捕されることだってあり得るのです。

もしそんなことになれば、独り身の自分はいいとしても、家庭を持つ千春を事件に巻き込むことに
なるのです。まじめに生活している山口だからこそ、そのことが心配だったのです。

彼女の様子を見る限りその心配は遠のきました。逃げようと思えばいつでも逃げ出すことが出来るの
ですが、窓の女はこの場に居座り、しっかり二人の痴態を見届けた後も、あろうことか痴態を繰り広
げた千春本人と話し込んでいるのです。

窓の女の立場に立てば、破廉恥にも真昼間トラックの中で絡み合っている千春と山口は得体の知れな
い男と女です。普通の常識で考えればまともな人間とはとても思えないのです。そうであれば、二人
のセックスを興味半分でこっそり見るまでは出来ても、破廉恥な行為を最後まで見届けて、情事直
後、未だ淫臭がほのかに漂っている裸の千春と親しく話し込むことなどとても普通の女に出来ませ
ん。

〈上品な女だが・・、案外さばけている・・・・
面白い女だ・・・、
この女の前なら何でも許されそうだ・・・
そうであれば、何も遠慮することはない・・・・・〉

警察に訴えられる心配は消えたものの、別の心配が・・、と言うよりは窓の女への興味が山口にも湧
いてきているのです。山口はゆっくりと運転席へ下り、千春の後ろに迫りました。何事か企んでいる
様子です。

千春は窓枠に手をかけて、顔こそ窓の外へは出していませんがほとんど乗り出すようにして窓の女と
話し込んでいるのです。白いお尻が山口に目の前に差し出されています。

「アッ・・、ダメ…
ここではダメ・・・・・」

いきなり後ろから男根が千春の臀部に接触しました。そんなに近くまで山口が迫っていたのです。そ
のことに千春は気づいていなかったのです。窓の女は、もちろん、男根が迫っているのを知っていま
した。ぶらぶら揺れながら、千春の尻を目がけて迫る大物の景色を楽しんでいたのです。大物が千春
の亀裂に挿入される瞬間を見届けようと、窓の女は千春には悟れないよう、たわいない話を続けなが
ら、全身を熱くしてその時を待っているのです。

臀部で男根の気配を感じ取り、千春は山口の意図をはっきり悟りました。このままの姿勢で後ろから
貫かれる・・・。窓の女の前で挿入される・・、そう思うと、気を許しているとはいえ、目の前にい
る窓の女のことが本能的に気になり、本気で拒否しているのです。

一方、山口はもう・・、窓の女を気にしていません、むしろ挑戦するように窓の女を見つめながら、
千春の尻に両手をかけて、腰を突き入れようとしているのです。窓の女は笑みを浮かべ、余裕で山口
と千春を見ています。

「恥ずかしがることないよ・・、
こんなことはめったにないよ・・・・、
女だって・・、時にはやりたいようにやるのよ・・・」

窓の女が自分自身にも言い聞かせるように千春に言っています。

「ほら・・・、お尻を上げて・・、
思い切り脚を開いて、チ○ポを迎え入れなさい!・・・」

窓の女が猥雑な言葉で千春を励ましています。上気した表情で千春が頷いています。もう・・・、普
段ならとても受け入れられない猥雑な言葉もすんなりと千春に届いています。千春は全身の力を抜
き、尻を上げ迎撃態勢を整えています。