フォレストサイドハウスの住人達(その12)
45 フォレストサイドハウスの住人達(その12)(408)
鶴岡次郎
2016/01/16 (土) 11:50
No.2795
「あら・・、彼が・・・」

「エッ・・」

最初は千春の独り言かと思ったのですが、首を持ち上げ、声のする方向を見て、山口は驚きました。
あろうことかトイレにいる人物と千春が会話しているのです。山口は反射的に起き上がりました。
千春の肩越しに女の表情を見たのです。

窓の女が山口に気が付いて、笑みを浮かべて山口に会釈しているのです。千春も振り向き、山口が
ベッドに座って厳しい表情でこちらを見ているのに気が付いて、笑みを返しています。二人の女の表
情を見て、山口の表情が柔らかくなっています。

「若くて・・、イケメンね…、
アレもよく見える・・、太くて、長くて・・・、
あら・・・、もう元気になっている・・・。
また襲われるよ・・・・

あなた・・・、大丈夫・・、壊れない・・・、
なんなら、交代してあげようか・・、ふふ・・。
余計な心配する必要はなさそうね・・・、
あなたは十分スケベーそうだから・・、彼に十分対抗できそうね…、
うらやましい・・・・・・・」

「・・・・・・」

窓の女が千春にだけ聞こえるようにささやいています。千春が淫蕩な笑みを浮かべて軽く頷いてい
ます。

「彼・・、若いのに相当テクニシャンね…、
それにあなたも・・、
こんなこと言うべきでないかもしれないけれど・・・、
あなた・・・、旦那以外に相当経験を積んでいるでしょう・・・
それに・・・、本物のスケベーだと思う・・・・
毎日誰かに抱いてほしい口でしょう・・・」

「エッ・・、そんな・・・
どうして判るのです……、恥ずかしい・・・・」

「判るよ・・・、私がそうだから・・・
こういうことって、女同志だと判るでしょう・・・・」

「はい・・・」

女二人、にっこり微笑みあっています。淫蕩な血を二人の女は認め合って、微笑んでいるのです。

「それと・・、わたしに見られていると判った後、
わざと見せつけるようにしていたでしょう・・・
スケベーなんだから・・・・」

「だって・・・、
いまさら慌てても仕方ないし、
あなたの顔を見て、この方なら安全だと思ったし・・・、
それなら・・、楽しもうと思って・・・」

「見られていると思うと・・、よけい興奮したのでしょう・・・」

「うん・・・、とっても・・・」

「そこが普通と違うところなんだよ・・・
複数の男と絡み合ったこともあるのでしょう・・・」

「はい・・・」

二人女の淫らな話はいつ終わるかわからないほど弾んでいます。