フォレストサイドハウスの住人達(その10)
17 フォレストサイドハウスの住人達(その10)(2(281)
鶴岡次郎
2015/02/12 (木) 15:11
No.2652

佐原の表情をじっと見つめていた由美子は、ようやく彼の男心を理解していました。

〈なぁ・・んだ・・・、
私のおせっかいを煩わしいと思っているわけではないのだ・・・、
奥様の事件の縁で、私と会えたことを心底から喜んでいる・・、
彼は・・、先ほどの戯れの続きをやりたいのだ・・・、
今は、奥さんの心配より、私と遊ぶことに集中したいのだ・・・・
それで、私の言葉を途中で遮ったのだ…、
奥様のことを話題にするのが耐えられないと彼が感じていると心配したけれど、
そうではなかった…、
そうなら・・、そう言いなさいよ・・、余計な心配をしたわ…〉

佐原のスケベ心が判り、由美子は内心でにんまりとしていました。妻の行方が分からないこの時期に、
他の女に気を移すのは不謹慎と言えばこれほど不謹慎なことはないのですが、男と女の間には通常の条
理で割り切れないことが起こるものなのです。由美子はそんな佐原の男心を心のどこかで許し、受け入
れていたのです。

「少しでも佐原さんの気が休まればいいと思っているのです・・
私で出来ることなら・・、何でもおしゃってください・・・」

情熱的に由美子を見つめる佐原の視線の強さにおされながら由美子が口を開いています。甘い顔を見せ
れば、男がそこにつけ込むのを十分承知をした上で、誘いの言葉を出しているのです。二人の間には気
を許しあった男と女の雰囲気が再び戻ってきています。

「正直申しあげて・・・、
ここまで由美子さんにお世話になるとは思ってもいませんでした。
妻以外の女性にここまで甘えた経験がありません。
由美子さんには、どうお礼を言っていいか判りません…」

由美子はただニコニコ笑って佐原の言葉を聞いていました。

「夢にも思わなかった聖水をいただき、
気が遠くなるような悦楽を与えていただきました・・・。
おかげで、人生捨てたものではないと思える気がしております・・。
明日からの仕事へむけて、更に、やる気が出てきました…」

「ああ・・、そのことは言わないでください…、
少し調子に乗り過ぎました・・、
佐原さんを元気づけたい、その気持ちが強すぎて・・、
後先を考えないで、はしたないことをしてしまいました・・。
普段はあんなことは・・、絶対しないのよ…、ゴメンナサイ…」

おしっこのことを由美子は少し恥じているようで、さすがに頬を染めて語っています。

「いえ、いえ・・、私としては大歓迎です・・。
おしっこを顔面に浴びて、その香りと、とろけるような味、暖かさに、
私はしびれていました・・。
本当に気持ちよくて、ほとんど気を失っていました・・」

そのことを思い出したのでしょう、恍惚とした表情で目を閉じて語っています。由美子は気が付いてい
ました。男根がむくむと立ち上がり、もう少しで十分になる状態なのです。

「実のところ、今までおしっこを浴びた経験が二度あります。
その時はプロの女性でした、ただ、その時は体に浴びただけで・・・、
顔面に浴びて、腹いっぱい飲んだのは今日が初めてです・・」

「・・・・・・・・・」

興奮で顔を真っ赤にして佐原は話しています。由美子はただニコニコ微笑んで話を受け止めていました。