フォレストサイドハウスの住人たち(その8)
5 フォレストサイドハウスの住人たち(その8)(193)
鶴岡次郎
2014/06/30 (月) 11:07
No.2553

その日、二人は明け方まで絡み合いました。これほど長く、激しく絡み合ったのは最近では珍しい
ことでした。絡み合いの主導権は常に千春にありました。浦上が千春の中で逝っても、彼のモノを
外さず、巧みに刺激して蘇らせるのです。二度、三度彼女の中で逝き、蘇る工程を繰り返すうちに、
浦上にも耐性ができ、簡単には精を出さなくなったのです。そうなると二人の絡み合いは正に死闘
と呼ぶにふさわしい戦いになりました。

体力の続く限り、腰を振り、力いっぱい相手を抱きしめ、ときには口を吸い、時には雄叫びを上げ、
浦上は戦い抜きました。それでも、千春が余裕を残して戦っているのを浦上は体のどこかで感じ
取っていました。

〈・・この締め付け、どこまで行っても途切れない、凄まじい情欲…、
これこそ、佐王子さんの言っていた千春の凄さだ…、
俺ごときがどんなに頑張っても、
到底・・、かなわない・・・〉

剣豪同士の戦いで、自身も修業を積む、強さに自信を持つ者のみが、本物である相手の強さと、凄
さに気が付く・・、そんな敗北感を浦上はひしひしと感じ取っていたのです。


白々と朝が明けるころになってようやく、二人の動きが鈍くなり、挿入したまま、どちらかともな
く眠りに落ちました。

午前6時30分、けたたましい目覚ましの音で二人はたたき起こされました。昨日午後、羽田に到
着したその足で直接会社に出て、出張報告を済ませていますから、今日、浦上は休みです。しかし、
長男の幼稚園があり、その支度と送り届けで千春は寝ている訳には行かないのです。

「あ・・ン・・、
もう・・、朝なの…、ああ・・、もっと寝ていたい…、
眠い・・、昨夜は頑張りすぎた様ね・・、体のあちこちが痛い…
三郎さんは寝ていて・・」

腰を引き、夫のモノをその部分から抜き取りました。手にしたテイシューを素早くその部分に詰め
込み、あふれ出そうになっている愛液を素早く押し込んでいます。そして、腰を折り、今抜き出し
たばかりの男根を咥えこんでいます。何時もの習慣で、汚れをきれいにするつもりのようです。久
しぶりの朝の行事です。浦上は薄目を開けていますが、ほとんど夢の中にいる様子です。

愛液でぬらぬらと濡れた唇を舌で舐めながら、千春は夫の体から起き上がりました。ベッドの側に
立ち、夫を見つめ、やさしい笑みを浮かべ、彼の唇にそっと口づけしました。そして、潔く寝室を
出て行きました。


子供を幼稚園に送り出すと午後3時まで千春と浦上は二人きりになります。午前九時過ぎになって
も浦上はベッドから起き上がってきません。千春は朝食の準備を完了し、洗濯機も稼働させ終わって
いるのです。

千春は部屋着を脱ぎ取り全裸になりました。子供を産んだ女とは思えないほど均整の取れた綺麗な
体が朝日に照らし出されています。昨夜の名残でしょう、少し濃い目の陰毛が肌に張り付いたまま
です、シャワーを浴びていない体から昨夜の名残の隠微な香りが発散されています。

ゆっくりとドアーを開け、夫が眠っているのを確かめ、千春はベッドの下方から布団にもぐりこみ
ました。男根を口に含み巧みにそれを刺激し始めたのです。

三郎はすぐに気が付き布団を撥ね飛ばしました。三郎も千春も丸裸です。一晩眠った男根は勢いを
取り戻し、千春の口に余るほどの大きさに勃起しています。