フォレストサイドハウスの住人たち(その8)
11 フォレストサイドハウスの住人たち(その8)(199)
鶴岡次郎
2014/07/14 (月) 15:59
No.2559

浦上は黙ってデルドーを包んでいるハンドタオルを開きました。強い女臭が周りに発散されていま
す。黒いプラスチック製で、かなりの大物で、ほぼ浦上のモノと同じサイズです。顔を伏せ、恥ず
かしそうにしていますが、覚悟を決めているのでしょう、浦上がデルドーを手にしても、その手を
止めようとしないのです。

「初めて見るが、かなり精巧な作りだね…」

「あきれたでしょう…、
あなたの留守中にそんなもので遊んでいました。
夫がありながら、こんなものを使ってはいけないと思いましたが、
身体がうずいて、これを見るとどうしても抵抗することが出来なくて、
一度だけと自分に言い聞かせて使いました・・・」

デルドーを使ったことにかなり罪悪感を感じている様子です。売春経験さえあるほど性的経験の豊
富な千春とは思えない初心な発言です。浦上は何と言って慰めていいものか戸惑っているのです。
浦上にすれば、妻がデルドーを使うことにそれほど嫌悪感を感じていないのです。

「でも・・、一度、その味を知ると抑えることが出来ませんでした。
悪いと知りながら、あなたの留守中・・、
朝、昼、晩と・・、ほとんど一日中、こんなものに溺れていました…

おそらく、日に数時間はこれを使っていたことになります、
でも、判ったのですが・・・、
これをいくら使っても疼きは収まらないのです。
逆に、欲望が掻き立てられて我慢できなくなるのです・・」

全裸の千春は頭を垂れ、それでも涙を押さえて、必死で告白しています。

「私の体が変わったとあなたに指摘されて…、
この棒で悪戯をしたせいだと直ぐ気が付きました・・。
あなたの居ない十日間、ほとんど乾く暇のないほどこの棒を使っていました。
多分、そのせいで私の体に変化が起きたのだと思います・・」

「僕より、これの方がいいの・・・」

「そんなことは絶対ない…、
とても比較にならない・・、
これはただその場で気持ち良くなるだけの棒で、
終わった後には空しさが残るだけ…
出来ることなら、こんなもの使いたくない…」

瞳に涙をためて、千春は珍しく強い口調で反論しています。

「悪かった・・、君を非難するつもりはないのだ・・、
こんなものを使わせるまで、君を追い込んだのは僕のせいだと思っている」

「ううん・・、そんなことはない・・、
三郎さんが、そう受け取るのが、私には一番辛い・・・、
女の勘で判るの・・、三郎さんは本当に良くやっているし、
その証拠に、私は一度だって、三郎さんの愛情を疑ったことが無い、
それでも欲求不満に陥るのは・・、 
多分・・、私が並はずれてスケベーなせいだと思う・・」

どうやら千春は自身の体質をかなり正確に理解している様子です。

「千春が誤解していると困るので、一つ念を押しておきたいのだが・・、
私はスケベーな千春が大好きなんだよ、
超が付くほどスケベーな千春が大好きなんだよ・・、
これから先も、スケベーな千春でいてほしい・・」

「そう言っていただけると、本当にうれしい・・、
本気にしていいのですね、
思い切り乱れていいのですね…」

「・・・・・・」

浦上が黙って、裸の千春を抱きしめています。軽いうめき声をあげて千春が男に抱き付いています。
女の下腹部から奇妙は破裂音が聞こえてきました。