フォレストサイドハウスの住人(その3)
17 フォレストサイドハウスの住人(その3)(61)
鶴岡次郎
2013/08/22 (木) 17:02
No.2392

男がベッドにいないことを知り、悠里は反射的にベッドサイドの時計を見ました。夕暮れまでに
まだ1時間ほど残しています。それほど慌てることはないと悠里は一度起こしかけた半身をもう
一度ベッドに倒しています。それでも、喉に激しい渇きを感じ取り、悠里はゆっくり上体を起こ
しました。

改めて自身の裸身を眺めて、そのあまりに淫らな姿を見て悠里は苦笑しています。蹂躙された股
間は原形を止めないほどに白い粘液で覆われ、顔から胸にかけて男のものらしい粘液が大量に撒
き散らされていて、その大部分は既に乾き始め、その匂いに対して嗅覚が麻痺した悠里は感じ取
ることが出来ませんが、そこから凄い淫臭が吐き出されているのです。

「ああ・・、痛い・・・」

身体を起こそうとすると、大腿部と陰部に鈍い痛みを悠里は感じとりました。激しい性交の後遺
症である筋肉痛です。その痛みに何とか堪えて、悠里はゆっくりと床に立ちました。

「ああ・・・」

今度はとても耐え切れない痛みが悠里を襲いました。堪らず、その場にうずくまりました。彼女
の両手は子宮のあたりを押えています。佐王子と交わり始めてこの痛みを悠里は知りました。最
初は慌てましたが、何度か経験する内に悠里はこの痛みと上手く付き合う術を会得した様子です。

屈みこんだまま悠里はじっと耐えています。こうすることが一番の対策だと彼女は知っているの
です。60秒ほど経過しました。悠里がゆっくり立ち上がりました。鈍痛は残っている様子です
が、射すような痛みは消えているのです。長い男根で突き上げられた子宮がようやく正規の位置
に戻ったのです。

居間にも、洗面所にも彼の姿はありませんでした。どうやら、目覚めない悠里を残してこの部屋
を出て行った様子です。そのことを確かめた悠里はどっかりとソファーに腰を下しました。明ら
かに落胆した様子です。

そのタイミングを計っていたように悠里のケイタイが鳴りました。

「ああ・・、佐王子さん・・・、
ハイ・・、起きています。大丈夫です・・」

夕暮れになり、旦那が帰宅するまでベッドに倒れているとまずいと思って、心配した佐王子が電
話をしてきたのです。

「エッ・・、明日も来てくれるのですか・・・、
うれしい・・・、予定があったのですが、そちらは断ります・・・
ハイ・・、12時過ぎに待っています・・。
ああ・・、昼食はこちらで食べてください・・・
ああ・・、私、うれしい・・・・」

こうして悠里は落されたのです。


「毎日、昼間、彼を部屋に招き入れ、抱かれた。
コンビニの弁当を食べる以外はずっと裸で過ごし、彼の愛撫を受けた。
彼は想像以上の強さだった。
新婚当初だって、夫はあんなに長時間、激しく抱いてくれたことがなかった・・」

二週間ほどの間に、それまではいかがわしい雑誌でしか見たことがないセックスの数々を悠里は
教え込まれました。