フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)
29 フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(46)
鶴岡次郎
2013/05/21 (火) 10:37
No.2370
女の口から男根を抜き出し、金治が立ち上がりました。粘液が女の唇と男根の間に糸を引いてい
ます。久しぶりに、実に久しぶりに全身に漲る精気を金治は感じ取っていました。それはいきり
立ち、垂直に立ち、少し出っ張っている金治の腹にその先端部が張り付いていました。
うっとりした表情を浮かべ女が金治の表情とその分身に交互に視線を走らせています。強烈な性
臭を浴びせられ、味の濃い精液の走りを味わい、女も床に愛液を垂れ流すほどになっています。

金治は腰を屈め、跪いている加奈の顎に手を添え、彼女の唇に吸い付きました。そして、加奈の
口中に舌を押し込んだまま、ゆっくりと床に寝かせました。長い脚を開き、身体を入れ込み、一
気に男根を押し込みました。大きな男根が淫靡な湿った破裂音を発しながら、加奈の陰唇を掻き
分け進入しています。加奈の悲鳴が部屋中に響き、部屋にいる全員が何事かと二人の絡みを見て
います。

全盛期の金治をほうふつとさせる攻めでした。貫かれ、四肢を男の体に絡め、女はただ絶叫し続
け、最後には声がかれて、呻き声だけを発していました。最高に膨張した男根は加奈の陰部を破
壊し尽くしました。そして、最後に金治が声を絞り、全身を震わせて精を吐き出すと、女は怪鳥
のような悲鳴を一声発し、痙攣しながら絶命しました。まさに絶命したかと思わせる様子です。

金治が加奈の身体から離れ、ゆっくり立ち上がりました。股間の業物がダラリと垂れ、先端から
糸を引いて愛液が垂れ、加奈の股間と繋がっています。長い四肢を投げ出し、加奈は完全に気絶
しています。これ以上は開かないと思えるほど大きく開かれた両脚の間に、男根が抜け出た股間
はポッカリと口を開き、そこだけが別の生き物の様に収縮を繰り返し、粘液を吐き出しているの
です。

部屋の中から期せずして拍手が湧きあがりました。伝説の男、金治の勇姿が蘇った瞬間をそこに
いる全員が見届けていたのです。

首をうな垂れ、軽く手を上げて拍手に応えた金治は、よろよろと歩きソファーにたどり着き、く
ずれるように身を投げ出しました。そして、眼を閉じ、動かなくなりました。全力を出して戦い
抜いた戦士は肩で大きく息をしながら座っています。もう・・、何をする気力も体力も残ってい
ない様子です。

加奈が四肢を開いたまま、汗にまみれた豊かな身体を床に投げ出しています。時々、四肢を痙攣
させ、快感の余韻なのでしょうか、男根で突き上げられた子宮が元の位置に戻る痛みになので
しょうか、時々低い呻き声を出しています。それでも加奈の股間は男根を招き寄せるようにうご
めいていますし、四肢は男の身体を捜すように揺れ動いているのです。彼女の様子を見る限り、
もう一人や二人を相手に戦うことが出来そうに思えます。


夕暮れが近づいた頃、二人の女と四人の男はカラオケ店の前に立っていました。六人とも気だる
い、それでいて壮快な気分に浸っていました。先ほどまでの激しい性交の疼きが、あの感触が、
各人の性器にまざまざと残っているのです。別れを惜しむ6人はなかなかその場を離れようとし
ません。笑みを浮かべて立ち話を続けているのです。二人の女はこの店の近くに在るFSハウス
の住人であることを白状しました。彼らなら住所を知られても問題ないと判断したのです。

「それなら直ぐ近くだね・・・、
俺達の商店街へもぜひ来てください、サービスしますよ・・」

「ハイ・・、必ず行きます・・」

「アッ・・、その時、今日のことは女房には内緒に・・、
お願いします。これでも上さんが恐いのですよ・・・」

「さあ・・・、どうしょうかな・・・、言っちゃうかも・・、
皆さんのアレがとっても、すばらしかったと奥さんに言うかもしれないよ」

「それだけは勘弁してください・・、このとおりです・・」

男達が慌てて、かなり本気になって頭を下げています。

「嘘よ・・、嘘・・、
大丈夫だから、あなた方も、私達のことは忘れてちょうだいね・・、
街で会えば、お店のお客と店主の関係だからね・・」

「それはもう・・・、
加奈さんのヒラヒラの陰に小さな黒子があるとか・・、
悠里さんのアソコの毛が綺麗に刈り揃えてあったことなど・・、
決して、言いませんから・・、アハハ・・・・」

「嫌だ・・、スケベ!・・
では・・、もうここで会うことないと思います。
さようなら・・・、本当に楽しかった・・・」

男達と女達は名残を惜しみながら、夕暮れが迫ってきた街へ、それぞれに消えて行きました。