一丁目一番地の管理人〈その28〉
27 一丁目一番地の管理人〈418〉
鶴岡次郎
2012/06/12 (火) 15:56
No.2245

「鈴木さんに翻弄されて、一時間以上狂いに狂うところを見られて、
結局、この女は見かけによらず好き者だと見破られて、
次の夜から、次々と男達から申し込みがあった。

20歳代の男から、60歳を越えるベテランまで、毎日違う男に預けられ、
結局、全員に抱かれ、翻弄された・・・」

ここで言葉を切り、朝森の反応を見ています。興奮していますが、朝森は不快な様子を見せてい
ません。

「こうして、短期間に、仲間の男達全員に抱かれた。
当然のことながら、竹内さんも、仲間の女全員を抱いていた・・。
比較的年齢の高い竹内さんにとっては大変だったと思う・・・
彼、密かに薬を飲んで、頑張り通した・・。

そうなると、仲間達の私達への対応が目に見えて変わってきた。
家族同然の付き合いが出来るようになった・・。

互いに相手を交換をするのは、
仲間の絆を強めるための儀式だとさえ思った・・」

露天商仲間全員とカラダの関係が出来たことで、竹内と敦子は仲間の一員として受け入れられ、
家族同様、いえ、ある意味では家族以上の深い絆で結ばれることになったのです。

「自然の流れで、私は他の女たち同様、相手が望めば、いつでも、仲間の男達を受け入れる女の
一人になっていた。勿論、竹内さんもそれを認めてくれていた」

旅先で一度抱かれると、その興行中は仲間内ではほぼ無条件に互いのパートナーを交換する習慣
があるのです。敦子達を含めた5組のカップルは毎日にように相手を交換して絡み会うようにな
りました。当然のことながら新人である敦子の人気は高くて、一晩に複数の男を相手にすること
も珍しいことではありませんでした。そして、男達に抱かれ、乱れに乱れる敦子を見て、竹内も
興奮して、男達の精液で塗れた敦子を抱きしめ、白々明けの朝まで絡み会うことが多かったので
す。昼間、屋台の店番をしながら、睡眠不足のつけが来て、船を漕ぐ竹内を仲間の男達が良く冷
やかしていたのです。

「その興行中、月の障りがある日以外、私はいつも男に抱かれていた。
精液の香りに包まれ、日毎に変わる男根をアソコにくわえたまま、
男の腕の中で、朝を迎えるのが習慣になっていた・・・」

「・・・・・」

あっけらかんと敦子は凄い話を朝森に告白しているのです。どうやら、全てを話すと決めた敦子
はある種の覚悟を固めているようです。スワップ経験者ですから並の男ほど驚きませんが、それ
でも朝森は、敦子の表情が意外に明るいのに気後れして、次の言葉を出せないのです。それでも、
彼の男根は極限まで勃起した状態を保っていました。彼は喜んで敦子の説明を聞いているのです。

「ご存知のようにスワップや、売春でいろんな男に抱かれてきたけれど、
露天商仲間の男達との関係は、少し違っていた・・。

誰もが優しく抱いてくれた・・、
彼等の腕の中で、私はこの上なく幸せで、親しい気持ちになれた・・・。
昨日今日会った男と接していながら、
あなたや、竹内さんに抱かれているような気分になった・・。

なんと言ったら良いのだろう・・・、
浮気には違いないのだけれど、ある時から罪悪感をほとんど持たなくなっていた。
これって・・、本物のインランになった証か・・と、自分自身が少し恐くなった」

少し真面目な表情に戻り、敦子が自問するように呟いています。