一丁目一番地の管理人〈その28〉
24 一丁目一番地の管理人〈415〉
鶴岡次郎
2012/06/09 (土) 16:11
No.2242
「本当はこの話を建ちゃんにはしないつもりでした。
でも・・、これまで、建ちゃんが真剣に私の話を聞いてくれ、
正確に理解してくれているのが嬉しく、全部話すことにします。
多分、聞けば・・、私が嫌いになると思います・・・。

それでも、私は話すことにします。
本当の私を建ちゃんに知って欲しいのです・・。

話を続けてよろしいでしょうか・・?」

敦子が真剣な表情で問いかけています。返事の代りに朝森が敦子を強く抱きしめていました。


「私達の組はその地方でも一番大きい組で、総員100人近い組員がいた。地方では小さな祭礼
しかないから、全員がおなじ祭礼に出ることは少なく、ほとんど場合、手分けして別々のイベン
トに出るようになっていた。

大体30人ほどがおなじ祭礼に出るように手配されていた。その内、一緒に旅に出る夫婦者は多
くて10組、少ない時は4組ほどで、大部屋で雑魚寝していた。身の回りのものを置く場所も必
用だから、二人の寝る場所は、畳二枚あれば広いほうで、ひどい時は畳一枚の広さのスペースに
二人が寝ることもあった・・」

敦子がゆっくりとしゃべり始めました。勿論、朝森にとっては初めて耳にする話ばかりです。

「初めて旅に出た最初の夜は緊張して、なかなか眠れなかったけれど、昼間の重労働でくたくた
になっていたから、いつの間にか、寝てしまっていた・・。

夢の中にいたら、竹内さんに優しく揺り起こされた・・。
何事が起きたのかと、彼に聞こうとしたら、彼の唇が私の口を塞いだ。
直ぐに判った・・。

常夜灯代りに、部屋には10ワット程度の電灯が点けたままになっていて、その淡い光の中で、
四組の男女が堂々とお祭りをやっているのがよく見えた・・・」

瞳を光らせて、低い声で敦子が話しています。彼女の右手は朝森の陰茎をしっかり握っているの
です。

「旅に出る組員は仲間内でも比較的若い人が多くて、特に女の人は20歳代からせいぜい40歳
前の人が多かった。それに比べて、男は若い人に混じって、中年過ぎの人も居て、私には男の年
齢は正確には判らないけれど、60歳過ぎの人も居たように思う・・。

カップルは夫婦者が多いけれど、中にはその旅だけの急造カップルもいた。
だから、私と竹内さんも、ごく普通のカップルとして仲間は迎えてくれた。

その日は、部屋の中には私達も含めて5組の男女が寝ることになっていて、私達は部屋の真ん中
に寝ていて、両隣に二組の男女が寝ていた。

私達の両側で、4組のカップルが激しく交わっていたのです。

竹内さんはだいぶ前から気がついていて、たまらなくなって、私を起こしたのです。
竹内さん・・、私にキッスをして、私の口を封じて、周囲を見るように促したのです」

4組の男女が発する喘ぎ声、性器の触れ合う音が薄暗い部屋の中に響き、淫靡な香りが敦子の鼻
腔を刺激していました。敦子は一気に高まりました。竹内の唇を貪りながら、彼女の右手は男の
陰茎を求めて動き始めていました。既に男の下半身はむき出しになっていて、男根が異常に勃起
していました。敦子は急いでピジャマのズボンを下着ごと脱ぎ捨て、両脚を一杯開いて、男の大
腿部に絡みつけました。

「私・・、一気に高まって、何も見えなくなって、
そのまま、抱き合った・・・・。

私・・、あまりに興奮して気を失っていた・・・、
しばらくして、気がついて・・、周囲を見渡したら・・・、
とんでもないことになっていた・・・・」

4組の男女が敦子と竹内の布団を取り囲むように座っていたのです。どうやら、竹内は気がつい
ていたようですが、敦子は何も気付かないで気をやり、全身を濡らして、四肢を広げて、布団に
横たわっていたのです。彼女の陰唇から竹内が放った精液が流れ出しているのを含め、敦子の全
てが隅々まで観察されたはずです。