一丁目一番地の管理人〈その28〉
23 一丁目一番地の管理人〈〉
鶴岡次郎
2012/06/06 (水) 15:16
No.2241
以前の敦子は、朝森と二人きりの時は、それほど奔放に乱れることはなく、どちらかと言えば控
えめな反応を示していました。勿論、艶話なども、彼女から進んで話すことはありませんでした。

今、身体を濡らしながら、興奮を隠さないで話す敦子の艶話を聞いていて、この半年の間に、彼
女が大きく変わったことに朝森は驚いていました。そして、敦子の変貌は、何故か朝森を心地よ
く興奮させていたのです。

何が敦子をそこまで変えたのか、十分に想像できるのですが、さらなる刺激を求めて、朝森はそ
の答を自身で確かめることにしたのです。


「旅先では男と女が雑魚寝するのだろう・・・、
そんな中でカップルが抱き合うのか、凄いネ・・・。
うっかり相手を間違えることもあるだろう・・・・」

「フフ・・・・、バカね・・、
直ぐ、いやらしいことを考えるのね・・、
でも・・、残念ですが、浮気はタブーなんです・・・ゥ」

朝森が考えていることが判るらしく、敦子が含み笑いを浮かべながら答えています。双方共に相
手の性器に手を添えて話しあっているわけですから、互いの情感の変化が、文字通り手に取るよ
うにわかるのです。朝森の陰茎は先ほどから硬度を保ったまま、一向に衰える兆しを見せていな
いのです。敦子のその部分も、朝森の影響を受けて、止め処なく愛液を噴出しているのです。

「もし、隠れてそんなことをしたら・・、
軽くて追放、普通は、女でも、男でも、手足の骨を残らず折られてしまいます。
私の居る間、そんな不心得者は一人もいませんでした・・」

「そうなの・・・、案外厳しいものだね・・・、
しかし、目の前で全裸で絡みあう女を見ていると、男ならほしくなるだろう・・・
女だって、たまには別のチ○ポも食べたくなるだろう・・・
そんな時はどうするの・・・・」

にやけた表情で朝森が訊ねています。

「そんな時は・・ね・・、
欲しくなったら・・、堂々と申し込むの・・・、
ほとんどの場合、その場でOKになります・・。

そしてね・・、交渉は100%女が仕切るの・・
女が嫌と言えば、交渉は成立しないし、
女が首を縦に振れば、男は不満でも従うことになる・・・」

「じゃ・・、お前も・・」

〈・・・全部の男と寝たのか・・?〉と聞こうとして、朝森が言葉を飲んでいます。

「ええ・・、そうよ・・、
これでも私は人気があったから、最初の日から何人も申し込みがあった。

そして・・、竹内さんはその申し出を断らなかった、
そうすることが、新人の勤めだと教えられていたから・・・。
それに、彼も、相手の持ち物である女を抱けるからあいこなのよ・・」

一瞬、答を躊躇する姿勢を見せたものの、何事か観念した様子を見せて、敦子があっさり白状し
ています。

「勿論、私は・・、
ご存知のようにスケベですから、最初から拒否するつもりはなかった。

それでも、あまり嬉しそうにするのは気が引けたので、
乗り気でないところを見せていた・・・・・。

でも・・、そのお芝居をそんなに長く続けられなかった・・
直ぐに化けの皮を剥ぎ取られてしまった・・・・」

そこで、口を閉じた敦子が上目遣いに朝森を見て、彼の反応を確かめています。笑みを浮かべて
いる朝森の表情を確認し、右手で握り締めている陰茎の逞しさをチェックして、これなら大丈夫
と思ったのでしょう、これだけは言うか言わないか判断に迷っていたことを、思い切って吐き出
したのです。